富士山南麓を東西に走る国道469号(富士南麓道路)。御殿場市仁杉を起点に山梨県南部町まで延長約61kmの道路だ。国道138号と139号を結び、県内は富士、富士宮、御殿場、裾野の4市にまたがる。
沿線には世界文化遺産登録が有力な富士山の構成資産「須山浅間神社」や、観光施設、工業団地などが点在し、産業、観光面で大きな役割を担っている。県は幅員が狭く大型車のすれ違いに支障がある区間の利便性向上を図るため、2車線化を目標に道路整備を進めている。富士、富士宮市にまたがる12.3kmを優先的に進め、現在、11.2kmが完成した。これにより、2005年に約2300台だった交通量が、現在は約4000台にまで増えている。
国道469号(富士南麓道路)建設促進期成同盟会長を務める富士宮市の須藤秀忠市長は「富士山南麓を東西に結び、山梨県側との物流の要となる重要な道。防災面でも新東名ができるまで国道1号や東名の補完をするなど、大事な役割を担っていた。もちろん、その役割はこれからも重要であり、富士山観光のメーン道路として交通量も増えていくだろう。周辺自治体と協力して整備を進めていきたい」と語る。今後はなかなか整備の進まない峡南地域(山梨県境)のバイパス化にも力を入れたい考えだ。
|
■国内外から注目を集める富士山。地域でさまざまな楽しみ方を提案したい |
|