大坪 静岡県は健康寿命日本一になりました。世界も注目する日本の健康長寿。それを産業にまで広げようというのがファルマバレープロジェクトです。
岡野 20世紀の日本の産業は自動車と電気がけん引してきましたが、新しい世紀になり、静岡県では医薬品・医療機器の生産額が初の1兆円を超え、3年連続して全国1位となりました。この勢いを止めず、さらにこの分野に力を入れていくと東部の経済もより明るくなると思います。
川勝 静岡県の医薬品・医療機器の生産額は、2010年が8300億円、11年が9300億円、12年が1兆円強と、毎年1000億円ずつ伸びる成長を示しており、3年連続日本一です。
県の医療機器の生産額は直近で4000億円弱、2位の栃木県(2000億円以下)を大きく引き離しています。医療機器は本県得意のものづくりなので、開発に伴う規制緩和を進めます。
日本全体では、医療機器は5000億円の輸入超過で、輸入品は欧米人の体型に合わせており、改良の余地があります。日本人の体に合った機器を国産化し、膨大な人口のアジアにむけて市場を開拓していきます。
岡野 ファルマバレーに弾みをつける意味でも旧長泉高校の跡地に予定されている拠点整備を早く進めていただきたいですね。
また、今年7月に総合コンベンション施設「プラサヴェルデ」がグランドオープンを迎えます。今まで東部には情報の発信や交流の拠点がありませんでしたので、プラサヴェルデができることの意義は大きいですね。
川勝 浜松のアクトシティ、静岡のグランシップに匹敵する、東部の拠点です。昨年、展示場がオープンし、来場者に感想を聞くと、沼津の「千本松原」のイメージが生かされて、文化的な香りがすると褒めていただいています。
今年夏のグランドオープンではフラワーデザイン国際競技会「アジアカップ2014」が予定されています。
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■県東部の本年度を振り返る(左から)大坪所長、川勝知事、岡野社長 |
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