青山 2月11日に東駿河湾環状道路が開通しました。
野坂 三島塚原から函南塚本までが開通し、関東方面、静岡方面から伊豆地域への高速道路ネットワークが広がりました。開通式には伊豆半島の首長さんがみな出席され、河津桜で会場を飾っていただきました。
開通区間の交通量は休日で1日約3万台です。東名沼津インターから天城北道路の大平インターまで、56分が30分に短縮されました。
河津桜まつりの時期は伊豆各地で渋滞が顕著になりますが、三島市南二日町交差点では夕方の2キロの渋滞が87%も減少しました。このような効果は伊豆の観光産業にも徐々に影響を与えていると考えています。6月28日に伊豆市におけるほたるサミットで取ったアンケートは「道路の開通が伊豆を訪れるきっかけになった」と答えた方が85%でした。
また、医療面においても、御殿場消防署のヒアリングでは、「搬送と帰りの時間が短縮され、次の出動に向け十分な準備ができるようになった」と回答があり、開通の効果があらわれています。
田中 伊豆縦貫道の期成同盟会の会長をしています。東駿河湾環状道路が2月に開通して初めての夏を迎えます。圏央道が開通し、北関東から伊豆に入りやすくなりましたので車のナンバーを期待をもって見ています。伊豆、特に下田は夏の間は混むから行きたくない、という声をよく聞きますので、このイメージを払しょくできるのではと考えています。
菊地 先日、修善寺〜新宿間の高速バスを使ってみました。以前は池尻大橋まで3時間半かかっていましたが、開通後2時間20分になり、定時性が増しました。シニア向けの観光誘客には定時性の確保は極めて大きい。また、スポーツツーリズムに力を入れていますが、天城ドームや野球場がある「天城ふるさと広場」までのアクセスが良くありません。しかし、伊豆縦貫道が月ヶ瀬まで通れば、そこから10分ほどですので、合宿誘致などに今以上の効果を発揮すると思います。
あと4年で天城北道路が開通します。それまでにまちづくりを進めたい。土肥地区には世界一大きな花時計と世界一の金塊を有する土肥金山がありますが、お客さまが2〜3時間滞在できるような仕掛けをどうつくるか。湯ヶ島地区の「東京ラスク工場」にも大勢の方が立ち寄ります。すぐ近くにある残土置き場をどう活用するかも課題の一つです。 |