大坪 最近の県東部は五輪の話題で持ちきりです。いろいろな意味で、東部の、そして静岡県のチャンスになりそうですね。
川勝 1競技2種目とはいえ県内初開催五輪です。韮山反射炉の世界遺産登録と前後して決まり、伊豆半島も県も盛り上がりました。伊豆市の屋内自転車競技場「ベロドローム」は関係者からは交通アクセス以外は申し分ないと太鼓判を押されています。今後はスムーズにアクセスできる環境を整えていきます。
この機会を最大限に活用するため、伊豆半島・東部に専任の副知事を置きました。県を挙げて東部・伊豆半島を応援します。魅力づくりの核が文化とスポーツです。
岡野 サンフロント21懇話会も発足から22年目を迎え、知事鼎談も18回を数えます。設立当時の皆の思いは現在も変わることなく、東部地域活性化のお手伝いをさせていただいております。スポーツも同じで、選手やサポーターの思いが強いチームをつくっていく。好例が男子サッカーのリオ五輪アジア最終予選決勝ですね。0対2からの逆転、あれは選手一人一人が監督を信じて思いをつなげたからです。
同様に、静岡県のスポーツの新たな出発は、東京五輪の自転車競技でしょう。もう一つは昨年知事が調印されたイタリア・フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州との自転車を通じた交流です。非常に大きなことですね。
川勝 フリウリとの交流は、イタリア大使の仲介で実現しました。イタリアには世界的に有名な「ジロ・デ・イタリア」という自転車レースがあり、そのクライマックスが最大22度の急こう配が続くゾンコラン山。そのゾンコランを富士山とつなぎたいというイタリア側のご提案を受けて、スポーツ交流の一環でサイクリング大会を富士山、伊豆半島で開催します。今秋にサイクリストが大勢お見えになります。
岡野 今年は日伊修好通商条約締結150周年ですし、イタリアはフランスと並ぶ自転車競技のメッカです。この東部・伊豆で世界トップレベルの地域からサイクリストを迎えて大会が開催できるのはすごい事。スポーツは「観戦する」「支える」「語る」といった応援の仕方があり、それらを通じて地域が活性化するのです。観光交流協定締結をスタートに、盛り上げていくのも懇話会の役目だと思っています。
また、一般の人も安全に楽しめるようなロードバイク専用の道路もつくっていただきたいですね。
川勝 自転車専用、歩道、車道と区別する道路づくりを東部・伊豆から始めるというのは説得力があります。そうした姿勢で、今後の道路づくりの基本方針を定めてまいりたいと思います。
|
■カルニア クラシック サイクリング大会ロゴ |
|