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■SDCC構想の中心となる裾野市役所 |
― お年寄りにこそデジタルサービスが必要と思いますが、市民への理解促進をどうお考えですか。
村 トヨタさんは「人が中心」と言っています。まさに市の行政も同じで、足腰の弱くなった方が自動運転の乗り物で市内を自由に移動したり、高齢化が進む農家の収穫をロボットが行ったり、おそらく最大の恩恵を受けるのはお年寄りだと思います。
ただ、いきなり「デジタルが」と言ってもご理解いただけませんので、丁寧な説明は大切だと思います。一番は、実際に自動運転車に乗ってもらったり、介護サービスを受けてもらったり、健診データをあらかじめもらって病気を予防するなど、実際に見てもらい、やってもらうことだと考えています。
― これからの裾野市が楽しみですね。
村 行政だけでは無理な話です。規制緩和を呼び水に、われわれは地域のニーズや課題を提示しますので、企業や大学、研究者の皆さんにぜひ参画していただきたいと思います。
ウーブン・シティの成功が前提ですが、同時にウーブン・シティの外側も市民の皆さんのご理解をいただきながら推進していきます。市民の皆さんの協力と、規制緩和、民間の参入、この三つをクリアしていった先に待っている未来の裾野市に向け、全庁挙げてまい進していきます。
住んでいる私たちが一番幸せになれることが重要と強く思っています。 |