進みゆく伊豆縦貫道の整備は、間違いなく私たち観光サービスに身を置くものにとって千載一遇のチャンス、感謝ですが、利便性さえ向上すればそれで良いのでしょうか?今後も伊豆地方がお客様に愛され、持続的に光り輝く観光サービスを提供させていただけるかどうかの試金石といえますね。
当館には、旅行作家の野口冬人先生が、約60年をかけて収集された書籍やビデオなどの資料が約3000点ございます。野口先生とのお付き合いは長く、娘がよちよち歩きだった頃から。先生が当館に来られた際に、「ここまで来るのは遠くて大変でしょう?」と問いかけると、「旅というのは、時間をかければかけるほど、新たな気持ちが生まれるのだよ。そういう面で観音温泉はとても良いところですね!」と言ってくださいました。その時に、この奥下田の自然や空気はお客さまにとって時間をかけてでも来る価値があり、旅の本質・原理原則がここにはあるのだと得心しました。
地域企業がそれぞれに自助努力をし、磨き上げた光の点が今回の道路整備によってつながり、さらにお客様の利便性や安全性につながることで、ますますこの地域がエネルギー溢れる未来に進むことを願っています。 |