AOI機構は、産学官金が連携したオープンイノベーションにより、農業やその関連分野に先端技術を実装させ、農業の生産性を高め、稼げる農業にしていくことを目指している。
現在、AOIフォーラムの会員は、農業法人、IT企業、資材メーカー、流通販売などあらゆる分野にまたがり、300社を超える。年2回開催する「ミートアップ」は、フォーラムのメーンイベントで、5分間のショートプレゼンテーションを通じて会員相互のビジネスマッチングや課題解決を目指している。
8月末に浜松市で開かれたミートアップには、県西部の会員を中心に23社がエントリー(一覧参照)。会員は企業概要と、自社が保有する技術や資産、そして現在抱えている課題や、それを解決するために求める技術や資産を発表した。
今回は、堆肥や下水汚泥などを取り扱う企業や、バイオマス資源を活用する企業などの資源循環や環境負荷軽減につながる取り組みが目立った。
たとえば、富士見工業(静岡市)は、養鶏業や牧場からのふん尿由来堆肥を、製品化して販売している。鶏ふん、豚ぷん、牛ふん、バークなどの種類があり、バランスのとれた“地力”増進には欠かせない。今後、環境負荷軽減や化学肥料の削減など変化する農業分野で、いかに有機堆肥の利用促進を図るかを模索している。
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