阪口 動物がいることが当たり前の社会に向けた取り組みについて伺います。
鈴木 地元で会社を設立し、サッカーを通じたスポーツの普及活動を中心に、犬の殺処分ゼロを目指す活動や流産の理解を深める活動にも取り組んでいます。 小さい頃から犬と暮らしていて、テレビで犬や猫の悲惨なニュースを見ることが多い中、サッカー選手としての拡散力を活用し、SNSで犬に関することを発信しました。その反響が大きかったことから、発信力を生かし犬と社会との懸け橋になれればと思っています。
中山 戌(いぬ)年生まれで、今は8歳のシェルティーを飼っています。私にとっては大事な家族の一員です。 懇話会は動物愛護もテーマにしています。2014年に、プラサヴェルデ(沼津市)で動物の愛護を考えるシンポジウムを開催しました。女優・タレントの浅田美代子さんを招き、保護犬のレスキュー活動や、最期まで飼い続けることの大切さ、命の大切さを学ぶ教室についてお話しいただきました。 印象的だったのが、川崎市の動物愛護センターが13年に殺処分ゼロを達成したことです。また当時環境大臣政務官だった牧原秀樹先生に、人と動物の共生センターを県東部につくってはどうか、という話をしてもらいました。その活動の中からNPO法人「人と動物のハッピーライフ」が生まれました。わんちゃんのしつけや病気の勉強会など、獣医師の先生を招いて話を聞いたり、保護犬、保護猫が登場するカレンダーなどを作ったりして普及活動をしています。
阿部 子どもの頃から動物が身近にいる環境で育ちました。仕事で携わるようになって、かわいがるだけでなく、しつけや室内飼い、去勢手術など飼い主ができることをきちんとしなければいけない、ということを強く思います。 昨今は野犬がほとんどいなくなりましたが、今は迷い犬が大半です。飼い主から連絡がなくやむを得ず処分した例もあります。いなくなった時は保健所、市役所、警察などに情報をすぐに入れてほしいですね。そうすると戻る確率が高くなります。また首輪に鑑札や名札を付ける、マイクロチップを入れるなど、所有者の情報をしっかりつけることが大切です。 以前は病気や引っ越しなど、飼いきれなくなったので引き取ってほしいという理由が多かったです。半面新しい犬を飼うので要らない、という無責任な飼い主もいました。今、保健所は安易な引き取りはしていません。困る人もいるとは思いますが、最期まで飼うという意識が浸透してきたと思います。
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