<会場2> 私はグランドホテルのあるこの地区でお店をやっております鈴木と申します。実はこの隣の市民センターを耐震性の問題で壊すため、3月いっぱいで閉館になります。富士の商店街は車社会から取り残されてきて、車で来にくい場所だということで、衰退気味になってきているのが現状です。この市民センター跡をどうするかという話の中で、車で来なくても楽しい街にできないかと提案させていただいているんですが、なかなか駐車場という観念が抜けきれない人たちが圧倒的に多くて大変苦戦をしています。駐車場と市街地という問題、あるいは富士市の環境という問題も先程出ていましたが、そういう問題に関して一言お聞きしたいんですが。
◆大坪 では長谷川さん、駐車場がないから街が駄目になるのか、あるいは駐車場があっても街は駄目になるのか。どちらなんでしょうね。
◆長谷川 ヨーロッパで見てみますと、車社会に対応するため中心市街地に車を入れずに、中は自転車とか電車とか、違った乗り物でやっているところがありますね。そういうところをよく勉強されて、車がないとどうなるか、やはり議論する人が現場を見るとか知恵を出していうことをされたらどうかなと思います。自転車道をきちんと整備されている国々があるんですが、日本にはない。自転車道が整備されるといろいろなコミュニティーがもっとうまくできると思うんです。これは国土交通省に私も提言しているんですが、時間が掛かりますね。自治体が、自分のところはこうするという小さいところから始めて、成功例を出すことだと思うんです。
◆児嶋 富士市の中で徒歩とか自転車で生鮮食品を買い物に行けるのは51%ぐらいしかないそうです。それで、今日の富士ニュースに20年先の都市未来像を描く富士山の恵みを生かすまちづくりということで市に提言されているわけですが、その中でやはり街の中に車を乗り捨てる場所、歩いて街を活性化する場所があってもいいんじゃないかと提言されているし、私もそう思うんですね。今のお話は非常に興味深いし、歩いたり、自転車で買い物できる、そういうのも大きなテーマだと思います。
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