5月25日から30日までヘルシンキ、デンマーク、スエーデンを視察してきました。フィンランドのヘルシンキでの国際技能五輪大会の見学、医薬、バイオなど5つのサイエンスパークで構成されている北欧最大の産業クラスターでありますメディコンバレーを見学してきました。きわめて短い日程で、種々の制約があったわけですが、私どもは一生懸命勉強してまいったつもりです。パネルディスカッションに先立ち、ごく概略の報告をさせていただこうと思います。
ヘルシンキ大会には37の国と地域から参加があり、22歳以下の若者660人が参加しました。機械の組み立て、設計、自動車板金、理容、美容、レストランのサービスなど39種目で腕を競ったわけです。
日本からはこのうち32種目に36人の若者が参加しました。その結果、日本選手団の金メダル獲得数は5個でスイス、南チロル・イタリアと並び1971年の第20回大会以来となる世界第1位でした。次回、沼津の大会に向け、大きな弾みになったと思います。これに銀メダルが1個、銅メダルが2個を獲得し、総メダル獲得数は8個で世界第5位という成績でした。
見学した印象ですが、よく組織されているという感じを受けました。ボランティアが大勢参加し、それぞれ練りに練ったシステムが出来上がっている感じがしました。例えば見学者が見やすいように非常に上手く配慮された状況、あるいは選手が競技に熱中できるような雰囲気作り、こういったものを感じたわけです。2年後に行われる沼津大会ですが、運営面、あるいは競技者や観客に対する対応は、沼津市民一丸となって取り組まなければならないと感じました。
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