サンフロント21懇話会 静岡県東部地域の活性化を考える
トップ 最新情報 政策提言 活動内容 サンフロント21懇話会とは 飛躍 風は東から

活動内容
平成20年度の活動方針

活動報告
平成22年度
平成21年度
平成20年度
平成19年度
平成18年度
平成17年度
平成16年度
平成15年度
平成14年度
平成13年度
富士地区分科会 3月13日開催
富士山静岡空港最新報告
静岡県空港部経営管理室長 白井 満 氏


静岡県空港部経営管理室長 白井 満 氏

 3月開港が出来なくなった問題では皆様方にご心配をおかけし、大変申し訳ありませんでした。
 現在の状況ですが、立木の問題等で2200メートルの暫定運用のための追加工事は1月までに終了し、2月に入り国に完成検査を申請し、2月9日から完成検査が始まり、3月早々に国から合格が通知され空港の供用開始手続きを取りますと、6月4日の正式開港が決まります。検査は順調に進んでいます。


真正面に富士山が見えるターミナルビル

 ターミナルビルは富士山静岡空港株式会社で建設していただいています。県はこのターミナルビルを借り受けて、県として様々な情報発信をするコーナーを設けます。1階は到着口のすぐ横に総合案内所、展示コーナーを設け、お迎えのムードを盛り上げたり、空港からの観光情報を必要なお客様に情報提供します。
 2階は出発ロビーになっていますので、県の様々な産業関係の情報などを展示するコーナーにしています。エスカレーターの横には富士山回廊と銘打ち、世界遺産をめざしている富士山の情報発信を行おうということで、エスカレーターを上がって来ますと、市民のみなさまの募金により、木版画家の牧野宗則さんの作品を陶板壁画にしています。
 エスカレーターの反対側には、入り口に静岡のお茶の呈茶コーナー、それから静岡県内の様々な産業情報、観光情報を発信するコーナーを考えておりまして、一番西側には多目的会議室を設け、チャーター便を使って交流団が出発する際とかまた戻ってきた時など様々なセレモニーに使える場所を用意しています。
 3階は展望デッキ等で、晴れた日には真正面に富士山が見えることになっています。


今年の夏には国内6都市に10便

  最近の路線の関係ですが、JAL、ANAの大手2社が国内3路線6便、今年の7月からの就航をめざして国に事業許可申請をしておりますフジドリームエアラインズは国内3路線4便を就航することになっています。合わせて今年の夏には国内6都市に10便の飛行機が飛ぶことになっています。
 国際線は、ソウルのインチョン、そして上海が結ばれています。ソウルにつきましてはアシアナ、大韓それぞれが1日1便ずつということで週に14便、上海につきましては月、水、金、日ということで中国東方航空が週に4便飛行機を飛ばすことになっています。その他6月4日の開港に向けチャーター便の話もいろいろと出ておりまして、香港、マカオ、台湾が6月4日から3泊4日、4日、7日、11日がチャーター便が飛ぶことになっていますし、7月に入りますとスイス・エーデルワイス航空がチューリヒまでのチャーター便を飛ばすことになっています。
 定期便の就航スケージュールは、例えばソウル便は10分差ということで公表されていますが、入国手続きとか様々な問題もありますので、今後、エアラインの皆様のご協力をいただきながら、利用者の皆様になるべくご不便をおかけしないようなダイヤが実現できるように、県としても引き続き努力をしてまいります。


国際線はソウルが2本、上海が1本就航

 国際線はソウルが2本、上海が1本ということで就航していただきますが、他の地方空港を見ますと地方空港の中でアシアナ、大韓と2社がデイリーで飛ぶというのは福岡空港だけです。それ以外の空港ではどちらか1社ということになっています。富士山静岡空港では開港時から2社にデイリーで飛ばしていただけることになっています。また中国路線につきましても、通常は空港開港時は週に2便ないし3便からスタートされるところですが、中国・東方航空が週4便ということでスタートしていただけるということで、静岡県の持つポテンシャルを高く評価していただいた結果だと思います。


フェリーを使って伊豆に入ってくるルートも

 空港と県内各地とのアクセスの問題ですが、静岡駅からは空港まで定期路線バスを5往復程度運行する計画が入っています。それからあと結ばれるところは島田駅、掛川駅、掛川駅からさらに延長して浜松西インター経由浜松駅までということで、しずてつジャストライン、浜松については遠州鉄道が入っていただけるということで、大体1日5往復ぐらいの路線バスが整備されます。
 東部方面へのアクセスということで駿河湾フェリー、東海バス、伊豆急行がグループを組み、空港から清水港までのバス、清水港からフェリーで土肥、土肥から先がフリーパスを用いて東海バスと伊豆急行が使えるようなツアー商品の計画があり、フェリーを使ってお客様が伊豆に入ってくるルートが一つ開かれます。それから富士五湖方面から空港に向かうということで富士急行が途中、富士宮駅、富士市内を通って空港まで結ぶルートも計画しています。
 そのようなアクセスを使って東部の皆様方にも富士山静岡空港に来ていただく。また富士山静岡空港に着いた皆様方にも東部に足を運んでいただく。そのようにできるだろうと考えています。


多くの皆さんの空港使用で明るい展望が開けてくる

 私ども経営管理室ということで普段は空港の経営のことをいろいろ摸索しています。赤字を心配される声があります。確かに空港は維持管理をしていくだけでもそれなりのお金はかかります。一般的に2500メートル、暫定で2200メートルですが、この空港を維持していくためには平年度ベースで年間5億3千万円ぐらい、人件費込みでそれぐらいかかるだろうと思っています。
 今、150人乗りの航空機が大体主流で富士山静岡空港に入っております。小型機といわれる部類の飛行機ですが、この飛行機が1年間、毎日とまっていただくと年間の着陸料が約2600万円になります。年間で150人乗り規模のものが20機着陸していただけると単年度で収支はトントンに持っていけると思っています。
 今現在、8路線ということで月、水、金は13本、火、木、土は12本飛行機がとまります。富士ドリームエアラインズの飛行機は小型ですし、開港から3年間は国際線については着陸料を半額にするというようなインセンティブも持っていますので、開港時即という点ではなかなか収支は厳しい状況がありますが、例えば地方空港では開港後5年ぐらいで利用者が2倍になった空港もあります。そういう例を見ながら富士山静岡空港を使っていただき、また生かして地域振興、観光振興に利用することによって多くの皆さんが空港を使っていただければ、年度の収支等についても富士山静岡空港自体の明るい展望が開けていくと考えていますので、富士山静岡空港に対しましてご支援いただくようお願い致します。



▲ページトップ
入会案内お問い合わせ事務局案内リンク Copyright(c) SUNFRONT21.�ALL RIGHTS RESERVED.