「サンフロント21懇話会」(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)は3月18日、東部地区分科会を沼津市のブケ東海で開いた。「キラメッセぬまづ−成功の軌跡と新たな可能性を検証する」をテーマに、国内外のコンベンション事情に詳しく国際会議誘致の実務経験が豊富なMPI Japan理事・東條秀彦氏の基調講演とパネル討論を行い、キラメッセに代わってJR沼津駅北口に建設される展示場と国際会議場、ホテルが一体となったコンベンション機能を生かして経済活動を誘発する仕組み、方策などを探った。
会員ら約130人が参加し、北村敏廣静岡新聞社代表取締役専務はキラメッセぬまづはサンフロント21懇話会の提言がきっかけで建設計画が動き出したことに触れ、「キラメッセは懇話会活動の原点であり、東部コンベンションセンターはその発展形。グローバルな時代に対応する県東部の新しい顔づくりに向けて活発な議論を」とあいさつ。懇話会を代表してあいさつした幹事の峰田武氏(佐野美術館理事長)は「東部地区におけるコンベンション促進の第一歩に」と期待を寄せた。
「コンベンションによる都市づくり」と題して講演した東條氏は「会議を誘致すれば目的を果たしたのではなく、その後の経済活動誘発が最大の目的。地域にお金を落としてもらう仕組みづくり、人材育成に今から取り組んでほしい」と呼び掛けた。
パネル討論は懇話会シンクタンクTESS研究員の青山茂シード副社長がコーディネーターを務め、キラメッセの建設、運営にかかわってきた沼津市の内村博隆都市計画部長、中山勝キラメッセぬまづ運営推進協議会長(企業経営研究所常務理事)に東條氏も加わって活発な議論を展開。新たなコンベンションセンターが経済活動を誘発するための組織づくりやマーケティングなどソフト面でのインフラ整備の必要性を指摘した。
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