(株)暖香園 代表取締役社長 北岡 貴人
昭和11年1月27日生まれ
新年お目出度うございます。皆様におかれましては、益々御清祥のこととお慶び申し上げます。近年の伊豆半島の観光は、街のドーナツ化現象、観光指向の変化により、通過するお客様は増加したが、宿泊客は激減し日帰りの旅行が主流となってきました。その原因は、用途地域の適用が厳しく、街の発展を阻害している。文教、医療地域の隣地に商業地域、特に風俗営業を営む店は、2年に1度の営業許可の更新の際に近隣の承諾が必要で、それがないと営業が出来ない。風俗営業にもいろいろな種類があり、すべてを同じ対象とするのは行きすぎだと思う。また建ぺい率を低く、容積率を高い建築基準にすると街の中に空間が多くなり、緑の面積が広くなり、潤いのある街になると思う。看板の広告についても、道路に対して直角には取り付けず、平行につけるようにすれば、大きな看板が道路にはみ出さず、混雑した景観はなくなる。これらの変更は、官庁及びマスコミの努力で可能なことで、これらを解決して、都市型の観光地を目指すべきと思います。それが北海道の登別温泉より、札幌のすすき野、九州では雲仙より長崎、雄琴温泉より京都観光、伊豆半島より、東京六本木、丸の内、お台場、ディズニーランドへ観光旅行へ行く、観光客の流れを変えることになると思う。観光についても、温泉に入って宴会をして、芸者、コンパニオンをあげてする旅行は終わり、ウォーキング、趣味にあった人達や、大学のゼミナールなどが多くなり、老人クラブ、遺族会、会社の慰安旅行は減っている。その例が、大分の湯布院、黒川温泉の観光にみられる。個々の旅館で企画を作るのではなく、地域ぐるみの観光地づくりが、今後の課題と思われます。
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