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平成19年11月、沼津市の門池地区で予定されている技能五輪国際大会(国際アビリンピック=国際障害者技能競技大会と同時実施)を開催まで引き続き支援していく。懇話会は、17年5月にフィンランドのヘルシンキで開かれた第38回技能五輪国際大会を視察し、周辺のデンマークとスウェーデンのサイエンスパークを見学した。大会についての理解と認識を深めると同時に、競技会場の跡地利用についても問題意識を高めることができ、これらの成果をシンポジウムの開催、県と沼津市への跡地利用の提言につなげたが、さらに研究を重ねていく。 |
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静岡県が進めているファルマバレープロジェクトは、創薬探索研究事業の推進、治験ネットワークの構築が進み、医看工連携の拠点となるがんセンター研究所も昨年秋、完成した。また、「かかりつけ湯」や科学的手法によるトレーニングシステムの普及などウエルネス分野での具体策も見え始めた。懇話会は、“食と健康”“食と環境”分野もファルマバレープロジェクトの一環として捉えており、富士宮地域のフードバレー事業、本年度からスタートした農と食、環境、観光を組み合わせた伊豆の国市の健康増進事業についても、全面的に支援していきたい。
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景気にようやく明るさが差し込み、観光産業が主力の「伊豆」のにぎわい復興に期待がかかっている。一方で、国内外の有力観光地、テーマパークなどの遊戯施設との競争激化も予測され、新たな観光戦略を打ち出す必要性に迫られている。懇話会は、有料道路の無料化など新たな観光戦略を模索するとともに、静岡空港開港をにらんだコミューター空港の実現の可能性について、さらに議論を深めていきたい。コミューター空港については、県当局も設置に前向きな姿勢を示し、地元も誘致活動に入っていることから積極的に支援していく。また、各地域で模索する観光二一ズを先取りした戦略をバックアップし、実現
を推進していきたい。 |
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東部地域では昨年4月、伊豆長岡、韮山、大仁の3町が対等合併して「伊豆の国市」が発足し、沼津市と田方郡戸田村が合併した。さらに賀茂郡西伊豆町と賀茂村も「西伊豆町」として新しい歴史の扉を開いた。一方で、市町の思惑の違いから、合併に向けた足並みがなかなか揃わないという現実も突きつけられた。しかし、財政シミュレーションを待つまでもなく、現状のままでは破綻するという認識は一致しており、知事に勧告権を持たせた新法による合併推進構想を踏まえ、下田市と賀茂郡下の東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町の1市5町、富士市、富士宮市、富士郡芝川町、庵原郡富士川町の2市2町でも組み合わせは異なるものの、合併機運が醸成されつつある。懇話会としては、合併第2弾の幕開けとともに、これらの合併の推進を支援するとともに、拠点都市の必要性を強調していきたい。
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