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静岡県内では2007年11月に、大会史上初めて第39回技能五輪国際大会と第7回国際アビリンピック(国際障害者技能競技大会)が同時開催されます。大会の名称は「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」とされ、キャッチフレーズも「個性輝く技能の祭典〜見せよう、伝えよう、技能で輝く個と社会」に決まりました。
技能五輪国際大会は沼津市の門池地区、国際アビリンピックは静岡市のツインメッセ静岡が競技会場に予定されています。(写真は技能五輪国際大会予定地の沼津市門池地区)
大会の政府事務局を担うのは厚生労働省の職業能力開発局。技術立国、産業立国を標榜する我が国ですが、1992年をピークに製造業に入る若者は激減し"モノづくり離れ"は深刻化しています。モノづくり県である静岡県にとっても製造業を支える人材の育成は不可欠ですが、技能者の確保や後継者の育成は大きな課題となっています。
このため懇話会としましては、大会の内容についての理解と認識を深め、その上で大会を積極的にPRしていくと共に会場の跡地利用についても研究し、提言につなげていきたいと考えています。また、技能五輪国際大会には世界約40ヶ国から2500人の選手役員が訪れる他、競技期間中の観客数も10数万人が見込まれていることから、これらの人々の受け入れ態勢の整備についても提案していくことにしています。
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昨年4月、旧静岡市と旧清水市が合併して新「静岡市」が誕生しましたが、これに続いて今年の4月1日には、新たに「伊豆市」と「御前崎市」が揃って誕生しました。「伊豆市」は田方郡修善寺、天城湯ヶ島、中伊豆、土肥の4町が合併、「御前崎市」は榛原郡御前崎町と小笠郡浜岡町が合併しての新市のスタートです。合併特例法の期限が切れる来年4月には、さらに10余りの新市や新町が誕生する見通しです。
新生・静岡市は、来年4月の政令指定都市移行に向けて準備を進めている他、浜松市など県西部の12市町村も政令指定都市を視野に入れた合併を目指しています。
サンフロント21懇話会では、県東部地域にも拠点都市が必要との認識のもと、将来の政令指定都市実現を目標に、一貫して広域行政、広域合併の推進を掲げてきました。こうしたこともあって田方郡北部や賀茂郡下では合併に向けた作業が着々と進められている他、富士、富士宮地域でも合併を念頭に置いた動きが見られていますが、その他の地域ではなかなか呼吸が合わず、足並みが揃わないのも事実です。このため懇話会では経済界が中心となって提案している2市3町(沼津・戸田、三島、函南、長泉、清水)の合併を引き続き支援していくと共に、富士、富士宮地域の合併に向けた動きに対してもバックアップしていきます。その上で将来を見据えた拠点都市の必要性を呼びかけ、分権の担い手としての足腰の強い地域づくりを目指していきます。
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静岡県が進める富士山麓先端健康産業集積構想(通称・ファルマバレー構想)は、昨年4月のファルマバレーセンター(PVC)の開設以降、治験情報ネットワークシステムの構築、温泉活用によるウエルネス分野の取り組みなど具体的な姿が見え始め、平成17年度には静岡がんセンターの研究棟も完成し本格的な医工連携の取り組みが始まろうとしています。構想は先端的な医療技術や新薬の開発は勿論、健康増進につながるあらゆるものを視野に入れており、ネットワーク型の産業の構築を目指しています。
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このため懇話会では、地元関連企業やベンチャー企業への情報提供、支援活動に努めていくと共に、伊豆地区分科会の折りに提案された「かかりつけ湯構想」の推進や伊豆地域の観光の振興とも関連してくる「井上靖文学散歩道づくり」の実現に対しても支援していきます。
また富士宮地域では、ファルマバレー構想の推進を背景に、食による新たな産業構造の構築と健康づくりを目指した「フードバレー構想」が掲げられています。構想を推進するための環境づくりが求められており、懇話会としましても研究を重ね、仕組みづくりに寄与していきたいと考えています。 |
懇話会では昨年秋、石川知事に「静岡県グローバル観光戦略」を提言しました。海外から日本を訪れる観光客がまだまだ少ないのは、外国の旅行代理店が日本の宿泊施設などを予約しようとしても、予約インフラが整備されていないことが大きな要因となっています。このため国が外国からの観光客の誘致を国家戦略として打ち出したのを捉え、こうした予約インフラを、とりあえず伊豆地域をモデルに整備し、将来的には県内各地への応用展開を図っていったらどうかという提案です。静岡空港の開港を控え、国際観光に於ける静岡県の優位性を高めていこうというのも狙いです。
このため懇話会としては「グローバル観光戦略」のさらなる構築に向けて取り組んでいくと共に、「富士山こどもの国」の再活性化をはじめとする富士山麓の観光の振興策についても検討し、提言に結び付けていく所存です。
また、ファルマバレー構想の一環として掲げた「かかりつけ湯」や「井上靖文学散歩道」構想については、伊豆地域の観光の活性化という視点からも具体化に向けて寄与していきます。
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